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新規タブに壁紙を設定できる「Firefox 139」が正式リリース
セキュリティ関連の修正は「Critical」を含む10件
2025年5月28日 08:47
Mozillaは5月27日(米国時間)、デスクトップ向け「Firefox」の最新版v139.0をリリースチャネルで公開した。「Firefox 139」では、内蔵のローカル翻訳機能が「Firefox」拡張機能ページ(moz-extension://~)でも利用できるようになった。ユーザーから要望の多かった機能だという。
また、新規タブページの壁紙とおよび色をカスタマイズできるようになった。壁紙は内蔵のものだけでなく、手持ちの画像をアップロードして利用することも可能だ。同梱の壁紙については、新しい壁紙と天体カテゴリーの追加も行われている。
この機能は順次展開されるが、それを待てない場合は「Firefox Labs」で手動有効化できる。
そのほかにも、新しい実験機能「リンクプレビュー」が「Firefox Labs」で有効化できるようになるなどの変更が行われている。
- 透明度のあるPNG画像を「Firefox」に貼り付けても透明度が維持されるように
- HTTP/3のアップロードパフォーマンスが改善。とくに再開接続(QUIC 0-RTT)や高帯域幅・高遅延接続において顕著
- Windows版「Google Chrome」でデータの暗号化方式が変更されたため、移行ウィザードで支払い方法やパスワードの直接インポートが不能に。「Chrome」からCSVエクスポートしたものをインポートする必要がある
- レビューチェッカー「Fakespot」をシャットダウン
セキュリティ関連の修正
セキュリティ関連の修正は、10件。深刻度の内訳はMozillaの基準で4段階中最高の「Critical」が1件、3番目の「Moderate」が6件、最低の「Low」が3件となっている。深刻度「Critical」は「WebRTC」に用いらている「ibvpx」エンコーダーの二重開放(CVE-2025-5262)で、メモリ破損につながる可能性がある。
デスクトップ版「Firefox」はWindows/Mac/Linuxなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在MozillaのWebサイトからダウンロード可能。Windows版はWindows 10/11に対応しており、窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。